2026年9月3日
以前、公開したコラム「BtoBビジネスも、仕事獲得はブランディングで左右される時代に」でご紹介したように、BtoB企業にとってもブランディングは重要な戦略の一つとなってきています。
ところが、いざBtoB企業のブランディングに関して学びを深めようとしても、なかなか良書に出会えません。「良書が無いならwebやAIで!」と考えてしまいますが、web上でも中々見つからない。あるにはありますが、通り一遍の情報ばかりが目立ちます。そして浅い情報が多いため、結果的にAI検索で出てくる情報も浅いものばかり、という状態です。

ちなみに「BtoBマーケティング」、つまり「リードの獲得方法」「リードから商談移行率を上げるためのナーチャリング設計」「インサイドセールス部隊の立ち上げ」といったことを解説する書籍やwebサイト、ホワイトペーパー、動画、ウェビナーは豊富にあるのですが「BtoB企業のブランディング」に関しては現状、情報がとても少ないです。
では、どうすれが良いのか?というとシンプルに、BtoC企業向けに書かれた書籍から学ぶ方法が断然おすすめです。BtoCマーケテイングの世界では、皆さんもご存知の通り、消費者に選んでもらい購入してもらうための重要施策として、長きにわたりブランディング戦略が重視されてきました。そのためブランディングに関するハウツーや事例解説が豊富にあります。
当然ながらどの書籍もBtoC企業のマーケ担当者が読むことを想定して書かれているため、都度都度、読み手側は「このハウツーをBtoB企業に落とし込むには~」と立ち止まって考える必要がありますが、ブランディングの本質は結局はBtoCもBtoBも同じなため、参考になることがとても多いのです。
ブランディングに関する書籍は、Amazonをご覧いただけばお分かりの通り、玉石混交ですが、当社が最もおすすめしている書籍は「サクッとわかるビジネス教養書ブランディング ブランドマーケティングの第一人者が伝授」。誰もが知る有名ブランドを例に、非常に分かりやすく解説しているため、ブランディングについてシンプルに理解しやすい一冊です。そして他のブランディング関連の書籍と比較して、突出して分かりやすいからこそ、BtoBビジネスにも落とし込みやすいんです。
参考までに、以下に同書籍の冒頭文を引用します。BtoB領域では、ブランディングに取り組む企業は現時点で超少数派ですので、今から取り組み始める意義はとても大きいはずです。
なぜブランドは重要なのでしょうか。いまだにブランドは表面的な「イメージ」をよくするものだ、としか理解していない人に出会います。ブランドが重要な理由のひとつは、現代の企業活動において強いブランドを持つことが過去にも増して競争的優位になっているからです。強いブランドを持つことによって、顧客に選択される確率が高まり、ステークホルダー(株主や市民、社員など企業の利害関係者)に対して影響を及ぼす可能性が高まり、競争上の優位性が高まります。そして顧客に選択されるブランドになってこそ、企業は売り上げや収益を高めることができるのです。 ブランドがより重要になった背景には、今日の経済社会の変化や進展があります。商品の大量流通を可能にした企業活動形態の変化、インターネットに象徴されるコミュニケーションテクノロジーの発展は、取引のありかたを大きく変えました。企業間の取引、企業と消費者の取引は、系列や資本関係に左右されることなく、いっそう自由な形態に変化しています。取引の自由化あるいは顧客の選択の自由の増大は、こうした変化を背景として実現してきました。 そして自由な取引が実現したときに、選ばれるための強いブランドが必要とされるのです。ブランドは重要ではない、と考える経営者や研究者がいるのは事実です。(中略)いくら優れた技術や商品を持ったとしても、それが強いブランドに転化しな かったならば、実際の意味を持ちません。 Appleの創業者、スティーブ・ジョブズは1970年代にゼロックス社のパロアルト研究所を見学した折、GUIで動くコンピューターを発見し、そこに未来のコンピューターのありかたを見出しました。そしてその技術をAppleに移植し、マッキントッシュやiPhoneを始めとする強力なブランドを築き上げたのです。ブランドは広告や広報だけでできるものではありません。経営・マーケティング・コミュニケーションなどの企業活動の総和がブランドなのです。マネジメントに携わるすべての人にとって、ブランド価値を高めることこそが現代経営の中心的課題であると言えます。(引用:サクッとわかるビジネス教養書ブランディング ブランドマーケティングの第一人者が伝授)
